個別指導 考至館 二日市(筑紫野)校 (学習塾) の日記
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点数を伸ばすこと
2021.09.21
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テスト結果が返ってきています。
さすがに塾に来るようになって間もない子は、そこまで成績に大きく変化はないものの、少し点数が上向きになったり、間違っていても、なぜ間違ったのか自分でわかることで、手ごたえを感じたと言ってくれる子などもいて、うれしい限りです(笑)
さらに長く通ってきてくれている子は、自分なりに満足がいく得点になった子が多く、夏に感じた私の手ごたえは間違えてなかったなと、ちょっとホッとしています(笑)
成績を伸ばす、点数を出す。
これは塾の仕事の本質ですが、実は勉強を教えるということとは少し違ったところがあるんです。
私がそれを初めて感じたのは、大学生になって、塾の講師を初めて1年目が終わろうとしていたころでした。
当時の私は英語をメインで教えていたのですが、ある生徒が私に、いつも数学の質問を持ってくるようになりました(-_-;)
その当時の塾というのは本当に子供が多い時代だったので、生徒で塾内があふれかえっていると言っていいような状況でした。
当然質問するのも、先生たちが空くのを待ってという感じだったので、たまたま手が空いていた私に質問を持ってきているのだろうと思っていました(-_-;)
私としては数学は専門ではないので、問題を解くのも時間がかかり、さらに合っているのか、正しいやり方なのかわからないので、いちいち数学を教えている他の講師に確認する作業が本当に面倒でした(-_-;)(当時はアルバイトだったのですが、さすがに間違いは教えられないので、この確認作業がほんとにめんどくさいと思っていました(笑))
しかし、ある日、数学の担当が空いているのに、その子が私に質問を持ってくるので、不思議に思って、「数学の先生空いてるよ」と言いました。
するとその子は当たり前のように「先生じゃないと、勉強にならないよ」というのです。
不思議に思って話を聞くと、数学の担当だと、すべてきちんと教えてくれる上に、数分で全部を終わらせてくれる。でもそれでは自分の勉強にならない。
私に質問した場合だと、時間がかかるので一緒に自分ももう一度考えられて、さらに確認もしてくれるので間違いを教えられる心配もない。勉強になる。
そう言うのです。
当時の私としては目からうろこでしたね(笑)
この子の行動は成績を伸ばすことの本質を突いています。
もう30年以上前の私が素人の時の話なので、書いていてちょっと笑えてしまいました(笑)
成績を伸ばす前提は本人にやる気があることですが、今の子供たちは勉強を教えられていても成績を伸ばす指導をされていない子が多いなと感じます。
やはり手間と時間を惜しんではいけませんよね(笑)